ブロードバンドサービス業界にネット企業が登場していなかったら、日本がブロードバンド大国として世界をリードしているという現状はなかったと断言できる。もともと、ブロードバンドサービス事業者が集まっている通信業界は、NTTという通信業界のガリバーが長い間君臨するなど、中小のネット企業が入り込む隙などなかった。もちろんその背景には、他の事業に比べてはるかに膨大な投資が必要になるため、ネット企業がおいそれと簡単に手を出せる事業ではなかったということもある。しかし、通信事業のなかにあって、このブロードバンドサービス事業についてだけ言えば、回違いなくネット企業主導で業界が動いてきた。また、これまではブロードバンドサービス事業者のなかでも、ADSL事業者が業界を引っ張ってきたが、これからはもっと高速で大容量のインターネット環境を提供してくれる、FTTH(光ファイバー)事業者が台頭してくるに違いない。その他のインターネットサービス事業者は、インターネットを関係した事業を始める際に必要な、サーバーの手配・設置・運用管理、ネットワークの導入・運用管理、ドメインの取得、コンサルティングなどの作業を、事業者の代わりに行なってくれる会社だ。インターネットに関係した事業を始める際に不可欠なサービスを提供してくれる、大切な存在だと言える。
セキュリティに関する技術はすでに存在していて、問題は、それを運用していく仕組みかおるのかという段階にすでに入ってきていると思います。そしてここで、大きな問題が生じているのです。それは、アメリカ政府が、このセキュリティをめぐる暗号化の技術の輸出入に対して、保安上の理由で、たいへん強い危惧を表明しているということです。強力な暗号化の技術が世界に流通することにっいてのきわめて強い抵抗感があるのです。具体的には、いま紹介したRSA法についても、カギ(ソフトウェア)の長さが二五六ビット以上の、つまり非常に強いカギの供出は禁止しています。世の中に非常に解きにくいカギ(カギの長さは長ければ長いほど強くなるのです)が出回ることはとにかく避けたいという考えなのです。これはむしろ国民性の違いや政府の方針の違いで、判断が分かれてくる問題です。
.NETは本当にWindowsでしか動かないのでしょうか。実は.NETの実行環境と開発環境の一部は仕様が公開されており、まだ商用にはなっていないものの、UNIXやLinux、MacOSでも動きます。たとえばWindows上で開発したアプリケーションが、そのままLinux上で動いてしまいます。.NETは拡張性を不安視されて採用されないケースがありますが、UNIXやLinuxでも動くとなれば、開発環境の採用が増え、普及のきっかけになるかもしれません。ここ数年、Linuxに代表されるオープンソースに対して批判的なコメントばかりを出していたマイクロソフトですが、.NETに関してはオープンソース・プロジェクトと組む日もありうるのでは、とのうわさもあります。