冠婚葬祭のキーパーソンは誰だと、あなたはお思いだろうか。それは四五〜五五歳の男女である。もちろん前後一〇歳程度の幅はあり、時代や性別、ライフスタイルによってもちがうのだけれども、それが「家族のイベント」である限り、冠婚葬祭デビューはおおむね五〇歳前後。五〇歳、それは娘や息子が結婚年齢に達し、同時に親の死に直面する年代だ。一九七〇年に五〇歳になった夫と、四五歳になった妻をモデルケースに考えてみよう。夫は一九二〇(大正九)年生まれ。妻は一九二五(大正一四)年生まれ。敗戦時に二五歳と二〇歳だった二人は見合いで結婚し、数年の間に三人の子どもが生まれた。一九二〇年代生まれとは、つまり団塊世代の親の世代なのである。ところで、ここでのポイントは、この世代にはきょうだいが大勢いたことである。五人、六人、七人はざら。そこで長兄が親元に残って親と同居し、下のきょうだいは進学や就職や結婚を機に家を出た。この二人も親元を出て就職し、結婚した口である。
仏教で、死者につけられる戒名を記した白木の板が位牌。もともと野辺送りに使われた野位牌、先祖が代々帰依する菩提寺に預けて折にふれ供養してもらうための寺位牌、家庭に置いて死者の霊魂をまつった内位牌の三種類があったが、現在まで一般的に残っているのは内位牌だけだ。死者の出た直後は白木でもよいが、四十九日とか三回忌などの忌明けのときに漆塗りなどのきちんとしたものと取り替える。ふだんは仏壇に安置しておけばいいが、月命日(死者の死んだのと同じ毎月の日)や祥月命日(死んだ日と同じ月日)には取り出したり、お盆には盆棚に並べて飾ったりすれば、供養の心を表すことになる。最終年忌を終えると、この位牌は寺に納めたり川に流したりされるが、これは故人がその個別性をなくし、大きな意味での先祖霊になったという考えからである。
訪問先で、自分のバッグをソファの上や隣の椅子の上に置いている人がいるが、これは間違い。どんな高級バッグであろうとも、バッグは地面に置かれる可能性のあるもの。これは、いわば「靴底」と同じ。相手から見れば、駅のホームやトイレなど、どこに置いたかわからないものだ。バッグは靴で上がらないところには置かないのが原則。椅子ならまだしも、食べ物を並べるテーブルの上などに置いたら、相当神経な人だと判断されかねない。ビジネスバッグは自分の足元に。なるべく相手の目に触れないよう、相手と反対側の足元に置くとよい。小さなハンドバッグや軽いバッグなら、椅子の横や背中側に置いてもOK。大切にすべきは自分のバッグではなく、相手の(会社の)持ち物である椅子やソファが傷つかないように配慮することだ。